700本、1,000本。その先にあるもの。アイム伝統の「ワインディング大会」

8月24日、アイム湘南理容美容専門学校の「あすなびホール」で、伝統行事「ワインディング大会」が開催されました!

今回、学生たちが挑戦するのは、1年生が700本(ウィッグ11頭)、2・3年生が1,000本(ウィッグ19頭)。

「そんなに巻くの!?」

数字だけを見ても驚きますが、この大会は、ただたくさんのロッドを巻けばいいというものではありません。

決められた手順を繰り返しながら、長時間ワインディングと向き合い続けます。

10時に始まり、片付けを含めて18時頃には完全撤去。

約8時間に及ぶ、アイム伝統のワインディング大会。

今回は、その様子を取材しました!

夏休み明けの手と体を目覚めさせる、アイムの伝統行事

アイムでは毎年、夏休み明けと冬休み明けの年2回、ワインディング大会を開催しています。

今回のテーマは、「休み中になまった手や体を目覚めさせよう!」

ワインディングとは、パーマをかける際に髪をロッドに巻いていく技術のこと。

大会では学年によって目標が異なり、1年生は700本(11頭)、2・3年生は1,000本(19頭)に挑戦します。

さらに、1年生は「スピード」を重視。

2・3年生になると、スピードだけでなく、出来栄えやきれいさも得点として求められます。

大会前には授業再開式が行われ、校歌斉唱、校長先生からの挨拶へ。

その後、学生たちに与えられた準備時間は7分。

道具を準備し、ウィッグを濡らして、いよいよワインディング大会のスタートです。

700本、1,000本への挑戦がスタート!

大会が始まると、あすなびホールの雰囲気は一変。

学生たちは目の前のウィッグに集中し、一斉にロッドを巻き始めます。

大会開始直後は、学生たちからも「やるぞ!」という気持ちが伝わってくるような、熱気のあるスタートでした。

大会では、ウィッグ1頭を巻き終えたら、それで終了ではありません。

まず先生のチェックを受け、学生それぞれが持っている記録用紙にタイムと得点を記入してもらいます。

その後、せっかく巻いたロッドをすべてオフし、再びチェック。そして、また、オフしたウィッグを巻いていきます。

巻く。

チェックを受ける。

オフする。

チェックを受ける。

そして、また巻く。

この作業を、1年生は11頭、2・3年生は19頭まで繰り返していきます。

見ているだけでも、その大変さが伝わってきます。

そして、ワインディングで大切なのが「スピード」です。

取材の中では、スピードを意識するあまり、出来栄えが少し粗く見えるウィッグもありました。

「きれいに巻くことより、速く巻くことが大切なのだろうか?」

そんな疑問も浮かびました。

ワインディングは、どれだけきれいに仕上げても、決められた時間内に完成しなければ得点につながりません。

だからこそ、まずは時間内に完成させられるスピードを身につけることが大切。

そのうえで学年が上がるにつれて、速さだけではなく、出来栄えやきれいさも追求しなければならないのです。

疲れても、手順は変わらない

勢いよくスタートしたワインディング大会。しかし、何時間も同じ勢いが続くわけではありません。

大会が中盤に差しかかるころには、少しずつ学生たちにも疲れが見え始めました。

長時間立ち続けながら、目の前のウィッグに集中する。

さらに、同じ作業を何度も繰り返します。

集中力も少しずつ落ち、空腹も感じ始める時間帯です。

「疲れた……」そんな言葉をこぼしたり、先生に弱音を吐いたりする学生の姿もありました。

けれども、そこで投げ出してしまう学生は1人もいませんでした。

疲れたと言いながらも、手は止めずに作業を進めます。

そして、もう一つ、疲れが出てきても、ワインディングの基本の手順を省略する学生がいなかったことが印象的でした。

繰り返すことの中に、技術を磨く意味がある

学生たちの姿を取材しながら、「技術を身につける」ということについて考えさせられました。

理容師や美容師として仕事をするようになれば、毎日が必ずしも万全な状態とは限りません。

疲れている日もあれば、なかなか集中できない日もあるかもしれません。

それでも、お客様を前にすれば、自分の状態にかかわらず、身につけた技術を発揮することが求められます。

今回のワインディング大会で学生たちが取り組んでいたのは、一見すると、とても地道な作業です。

巻いて、ほどいて、また巻く。

何度も、何度も、その繰り返し。

しかし、その繰り返しがあるからこそ、基本の動作が少しずつ自分のものになっていくのだろうと思いました。

華やかに見える理容・美容の世界。

その技術を支えているものの一つが、こうした地道な積み重ねなのかもしれません。

順位だけでは測れない、ワインディング大会で得るもの

ワインディング大会では、タイムや出来栄えによって得点が記録され、順位もつけられます。

もちろん、順位も学生たちが積み重ねてきた成果を示す一つの結果です。

けれど、実際に大会を取材してみると、この一日で学生たちが得るものは、順位だけではないように感じました。

700本、1,000本という目標に向かって、何時間もワインディングと向き合う。

疲れが出てきても、基本の手順を崩さず、また次のウィッグへ向かう。

そんな時間そのものが、学生たちにとって大切な経験になっていくのではないでしょうか。

目の前のウィッグに向かい、一本、また一本とロッドを巻いていく学生たち。

700本、1,000本。

その一本一本の積み重ねが、未来の理容師・美容師へとつながっていきます。

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